お礼メールは、面接後に改めて熱意や思いを応募先企業に伝え、好印象を持ってもらうのに有効なコミュニケーションの1つです。単純なお礼にとどまらないよう、記載する内容を意識する必要があります。ポイントは、以下で解説します。
お礼メール作成時の必須ポイント3点
■基本マナーをおさえる
文字の表記や誤字・脱字など、失礼にあたる点がないか十分に確認してください。特に宛先は、株式会社の表記を(株)にしたり、長い部署名から一部を抜き出したりするなど、省略して記載することはNGです。名刺や企業のWebサイトを確認して、正確に書きましょう。
■構成はビジネスメールのフォーマットに則る
お礼メールは、応募先企業にとってはあくまでお礼として受け取るものです。ビジネスメールであることを忘れず、基本の構成、項目を順番に沿って読みやすいようにまとめましょう。
長文にならないよう、熱意・思いは5~6行で、全体で10行程度におさめるようにしましょう。
■熱意・思いは自分の言葉で書く
以下に文面サンプルを掲載していますが、あなたにとってお礼メールの要である熱意・思いの部分は、オリジナルの言葉で、より具体的にまとめてください。改行を意識して、短い中で伝えたいことがまとまるよう、工夫しましょう。
最重要ポイント
お礼メールは面接後、なるべく早くに当日中に返信しましょう。面接が終わって数日がたって返信してしまっては逆にマイナスな印象を持たれてしまいます。早ければ早い方が忘れられませんし、採用検討する際に印象にも残りやすいです。
1つのメールのタイミングで大きく印象が変わるポイントですので、しっかり押さえておきましょう。
お礼メールの基本構成、記載内容
まず、お礼メールに記載するべき基本構成については以下のとおりです。内容項目を確認しましょう。
「誰から」「何について」のメールか一目で分かるように記載。
■宛先
「会社名」「部署名」「名前」を記載。
■序文(挨拶)
ビジネスメールの定型文である「お世話になっております」とともに、面接対応へのお礼を簡潔に記載。
■面接への感想、エピソード
面接への感想を具体的に記載。
採用担当者との会話や会社の雰囲気など、面接を受けたときの感想や特に印象に残った点を挙げて、応募先企業への理解が深まったことを伝えましょう。
■入社に対する思い、熱意
面接を通じてよりリアルに感じた思いや「一緒に働きたい」という熱意・思いを記載。
面接時に伝えきれないことがあればフォローを入れても良いでしょう。
■結び
改めて面接のお礼とともに、企業への気遣いを記載。
■署名
「名前」「メールアドレス」「住所」「電話番号」を記載。
名前の漢字が読みづらい場合は、読み仮名を添えましょう。
面接お礼メールのサンプル・例文
面接(0/0)のお礼(○○○○)
(本文)
▲▲株式会社
人事部 人事課 ●●●●様
お世話になっております。
本日、面接をして頂きました、○○○○と申します。
本日はお忙しい中、面接の機会を頂きまして
誠にありがとうございました。
●●様のお話を伺う中で、今後の事業展開について
特に興味深く感じています。
また貴社について具体的にお話いただくことで、
事業内容や理念についても理解が深まりました。
貴社の事業には以前から興味を持っておりましたが、
本日のお話で「一緒に働きたい」という気持ちが
より強くなりました。
採用いただけましたら、今までの経験を活かし、
貴社に貢献すべくさらにスキルアップしていく所存です。
良いお返事をいただき貴社のお役に立てることを願っております。
末筆ながら、面接のお礼を申し上げるとともに、
貴社のますますのご発展と、社員皆さまのご多幸を
心よりお祈り申し上げます。
○○○○
メールアドレス:—@—-.jp
〒000-0000
東京都××区×× 0-0-0
送付先に迷ったら?
メールの送付先は、面接者のアドレスが不明な場合、企業のWebサイトや資料などに記載されている採用窓口宛にメールを送ります。「面接していただいた●●様によろしくお伝えください」など、面接者のことを文面に入れる配慮を忘れないようにしましょう。
お礼メールは、ポイントを押さえることで貴重なコミュニケーションツールとなります。合否判断前に応募先企業へ好印象を与えられるよう、有効に活用してください。
\ この記事をシェアしよう! /