履歴書

履歴書の学歴・職歴欄で書く年号は、和暦と西暦どっちがいい?

履歴書の学歴・職歴欄で書く年号は、和暦と西暦どっちがいい?

履歴書の書き方に関する質問で、「和暦と西暦どちらで書くべき?」という内容をよく見かけます。果たして、どちらが明確に優位ということはあるのでしょうか?

※和暦⇒平成29年、西暦⇒2017年

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明確なルールは無いが和暦が無難

結論から言うと、和暦と西暦どちらを使用するかに明確な決まりはありません。レアケースになりますが、企業から指定があった場合には従うようにしましょう。

とはいえ、履歴書の作成は細かい部分にも深く悩んでしまうもの。「和暦だから採用される」とか、「西暦だから不採用」といった理不尽は考えづらいことですが、あえて選ぶならば和暦の方が無難と言えるでしょう。理由はそれぞれの浸透率にあります。

和暦が無難な理由

履歴書に使用するのは「平成〇〇年〇〇月」という和暦(元号)が多いというイメージを持たれている方も多いでしょうか。西暦が日本で採用されたのは明治時代ですが、すぐに世間に浸透したわけではありません。西暦が多用されるようになった経緯は諸説ありますが、年配の方が西暦に疎いことからも、最近までは和暦の使用が一般的だったと言えるでしょう。

その一方で、現在では履歴書の記載に西暦の使用が増えてきました。西暦を違和感なく使用する年齢層の社会進出も理由のひとつですが、Web応募の履歴書が台頭したことも原因のようです。これはページを構築するプログラミングの問題で、1、2、3と数字が順番に増えていく西暦に対し、昭和63年の次は平成1年(元年)と、単純な数字の増減で年数を表すことのできない和暦は、Web応募には適さないのです。

和暦か西暦か…。最近は西暦が増えてきたとはいえ、人事担当者が年配である可能性を考えると、失敗が少ないのは和暦であると言えるでしょう。

特に決まりが無く、和暦が無難ということは分かりました。しかし、どちらを選択するにしても表記するにあたっての注意点が無いわけではありません。ひとつは混在を避けること、もうひとつは和暦の略称を使用しないことに気をつけて書くようにしましょう。

紛らわしい和暦・西暦の混在は避ける

たとえば、生年月日の記載に和暦を使っているのに、学歴・職歴や免許・資格の欄で西暦を使うことは避けましょう。「学歴には和暦、職歴には西暦」などという記載方法は言語道断です。それぞれに独立した年号なので、変換しなければ経緯が追いかけることができず、不自然かつ不親切な履歴書になっていまいます。

下記は、NG例として和暦・西暦が混在しています。一方でOK例を和暦に統一していますが、西暦で統一する方法でも問題ありません。

<和暦・西暦が混在しているNG例>

和暦・西暦が混在しているNG例

<和暦で統一されているOK例>

和暦で統一されているOK例

履歴書で和暦を省略することはマナー違反

昭和を「S」、平成を「H」などと、アルファベットの頭文字に省略するのはマナー違反です。和暦の省略がNGとされるのは、マナーや暗黙の了解といったルールのようなものです。

正式な書類では、原則として略称を使用することは望ましくありません。履歴書も同様で、きちんと正式な元号を記載するようにしましょう。

暦の変換には早見表を活用すると便利

学歴・職歴欄を書くにあたり、「平成〇年は西暦では…」と悩むことも出てくるでしょう。その際は、下記のような和暦・西暦の変換ツールとしては早見表を使用すると便利です。

マイベストジョブの種
入学・卒業年月早見表

まとめ

いかがでしたでしょうか?記事の要点をまとめると以下のようになります。

  • 和暦・西暦のどちらを使っても良い
  • 無難なのは和暦
  • 和暦・西暦の混在は避ける
  • 和暦を使用する場合には、元号をアルファベットに省略することはNG
  • 和暦・西暦の変換には早見表が便利

記載にあたっては「どちらを使ったから不採用」ということは無さそうですが、注意事項を守って履歴書を作成するようにしましょう。

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