面接に遅れると最悪の場合、面接してもらえない可能性があります。しかし、早く着いても時間を持て余してしまったり、かえって緊張してしまいます。面接の何分前に到着するのがいいのかという点について解説します。
受付に面接5~10分前に着けば最適
面接を受ける会社の受付に面接予定時刻の5~10分前、遅くとも5分前には着いておくのがおすすめです。1~4分前ではぎりぎりという印象を与えやすく、10分以上前だと早すぎると思われやすいので、その範囲が常識的な範囲と言えます。
特に5分前であれば早すぎず、ギリギリすぎずで一番おすすめの到着時間です。受付で担当者の方に連絡したり、内線で呼び出しを行ってもすぐに対応してもらいやすいタイミングです。
なお、大きな会社の場合、受付場所から面接の場所まで、エレベーターや階段などを使って移動するため距離がある場合があります(歩くだけで5分ほどかかるなど)。そのようなケースが想定される会社の場合は、5分前に面接される場所に着けるように逆算して会社に到着しておくと、精神的に余裕が持てるでしょう。
また、遅刻に関してはよほどのことがない限りマイナス印象を与えてしまいます。たとえ公共交通機関のトラブルであれ、遅刻の言い訳、正当化は難しいものです。当日のあらゆるトラブルを考えると、駅からの距離にもよりますが、面接場所の最寄り駅(もしくはバス停)には最低30分前に到着しておくと安心しやすいでしょう。近くまで到着しておけば、もし何かトラブルがあったとしても、遅刻してしまう確率は少なくなります。
早く到着しても5分前までは内線・呼び出しは控える
もし余裕があって早く到着しても、面接5分前までは受付・内線連絡は控えておきましょう。面接は会社にとっては業務の1つです。担当者は当然、面接だけでなく他にも様々な仕事をしていますから、上で説明したように、自分が時間より早く到着したからといって、面接を早めて行うことはありませんし、対応することは難しいものです。
たとえ時間に余裕をもって到着したとしても、すぐに担当者に連絡するのは控えておきましょう。早く着くことができたのであれば、身だしなみのチェックや担当者の名前などを最終確認して、粗相がないように準備しておきましょう。
なお、内線では担当者に直接連絡することもありますが、「お忙しいところ、恐れ入ります。本日〇時から△△様に、採用面接のお時間を頂いておりました〇〇と申します。少し(〇分ほど)予定より早く到着してしまったのですが、ただいまお手すきでしょうか?」など、相手への配慮を感じさせる言い方が望ましいでしょう。
面接前の数分間で身だしなみを最終チェック
最後に、トイレなどの鏡で確認する身だしなみの最終チェックポイントをご紹介します。
まず、スーツ・ネクタイ。ポケットに財布やスマホなどかさばる物は入れていないか(パンツ、ジャケットの型崩れの原因になります)、ネクタイは曲がっていないか、緩んでいないかを確認しましょう。シワ、汚れは対処できるものはできるだけその場で対応しましょう。
次にワイシャツ、ブラウス。襟、袖口に汚れはないか、ボタンはしっかりとまっているか。袖口は担当者からも目につきやすい部分ですので、こちらも対処できる汚れならできるだけ対応しましょう。
そして靴の汚れも確認しましょう。靴も担当者から目につきやすい部位です。革靴はしっかり磨き上げておいたものを履くのが基本ですが、直前で目に見える汚れに気が付いた場合、ハンカチ等で拭けるものは対処したいところです。ビジネスの世界でも、仕事ができる人ほど足元には気を使います。担当者も当然、足元はチェックしています。
最後にヘアスタイルです。髪型が崩れていないかどうかチェックしましょう。女性は、お辞儀をしたときにヘアスタイルが乱れないようなスタイリングを心がけましょう。
10分以上前に着くのは早すぎると思われる場合も
転職活動の面接では、余裕をもって家を出て、予定より早く着くことも多いでしょう。10分以上前に到着することも十分ありえることです。ただし、10分以上前に到着すると、早すぎると思われる場合もあります。
例えば、10分以上前だと担当者が会議、打ち合わせや他の仕事をしている最中の場合もあり、対応しにくい状況である可能性があるからです。もし早めに到着して時間に余裕がある場合は、身だしなみをチェックしたりあらかじめトイレを済ませておくなど、事前の最終準備をしておきましょう。受付や内線で呼び出しをお願いするのはその後で大丈夫です。
10分以上前に着いても時間を持て余してしまうので、トイレや最終チェックの余裕を持つこともあわせると、面接の5~10分前くらいのタイミングで受付・内線の場所にいつでも行ける状態にしておければ余裕が持ちやすいでしょう。
早く着いた場合については担当者の考え方も様々ですが、全般的に言えるのは、基本的に「担当者は忙しい」可能性が高いということです。忙しい状況の中で、自分の都合で早く着いたからといって早くしてもらおうと思うのは、相手にとっては不快感を与えることになりかねません。
ぎりぎりの到着はマイナス印象!?
到着が面接予定時間ぎりぎり(予定時間まで5分未満)になるのはマイナス印象を与えてしまうおそれがあります。
時間ぎりぎりに到着して、慌てた様子が感じられると「時間配分ができていないのでは?」というマイナス印象に繋がりかねないからです。面接開始1~2分前に、慌てて滑り込むようにしてなんとか到着したとします。遅刻はしてないからセーフ…と思いきや、そんな状況を担当者には見抜かれてしまうものです。
慌てると汗もかくでしょうし、息も乱れ、身なりも崩れます。身だしなみを最終チェックする余裕がほとんどなくなってしまいますし、トイレに行きたい場合も時間の余裕がありません。そんな姿を担当者が見たら「ビジネスマナーがなってない」と思われてしまうでしょう。
気持ちも焦って余裕がなくなってしまいますから、時間ちょうどやぎりぎりのタイミングでの到着は避けるようにしましょう。
以上が面接場所に到着するのは何分前がベストか、ということについての解説です。
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