面接中のマナーは非常に気を使うものですが、実は面接は会社に到着してから、もうすでに始まっています。ここでは、面接室に入るまでのマナーを紹介します。
会社に入った瞬間から 、面接はスタート!
会社は、社員だけではなく多くの人が出入りします。もしかすると面接の担当者もいるかもしれません。そんな中で、きちっとしたマナーを心得た行動をすれば良い意味で目立ちますし、印象にも残ります。そのため、面接会場に入る前からも面接は始まっているという気持ちで臨みましょう。
特に転職活動は、すでに社会人を経験しているため、担当者はビジネスマナーを知っている、もしくは守れていて当然と思っていることが非常に多いです。
そのため、少しマナーができていない、知らなかったというだけで大きくイメージを下げてしまうこともあります。再度、マナーを確認しておくようにしましょう。
会社に入る前に、準備は万端に
受付に行く前にまずコート類などを脱ぐ、身なりを確認するのはビジネスマナーの基本です。そこから、改めて面接会場・担当者の名前などを確認しましょう。
大企業になると事業部署ごとに受付があることがあり、間違った受付にいくと、その分確認作業で先方にも迷惑をかけることになります。
携帯電話は電源を切り、できればトイレなどもすませておくのがベターです。必要書類も事前にすぐ取り出せるようにしておきましょう。ロビーに入ってからあわてて鞄の中を探り書類を探す姿は、見た目にも美しくありません。準備は怠らずに行いましょう。
また、このような確認をするためにも、会社前には面接開始の10分前には到着しておきましょう。
受付担当者がいる場合の対応
<受付の方への対応こそ、面接の第一歩>
受付の方は、面接には関係ないのではないかと思う方も多いですが、油断は禁物。あなたが受けようとする会社の社員の一員でもありますし、担当者が受付の方に面接者の印象を聞いて選考の参考にすることもありえます。
受付の方は、毎日多くの来訪者に対応しています。そのため、実はマナーの良し悪しなどには一番敏感なのです。まずは笑顔では会釈し、用件を伝えましょう。
採用担当の■■様にお取次ぎ頂けますでしょうか?」
対応してもらったら、必ず最後に「ありがとうございます」という感謝の言葉を忘れずに伝えましょう。
無人受付の場合の対応
<第一印象は声できまる!はっきりとわかりやすい口調を心がけて>
受付担当者がないエントランスの多くは、扉の横に電話が1台置かれており、内線電話で担当者を呼び出す場合がほとんどです。その場合は、電話機の付近に来客用の内線番号、もしくは担当部署の内線番号が記載されていますので担当の方を呼び出しましょう。
また、面接の案内をもらったメールや書面に必ず担当者の内線番号が記載されている場合もありますので、その場合が事前にメモなどに控えておきましょう。
間違って別部署にかけると、社内で関係のない人にまで確認の手間を取らせてしまうことになります。
先方が出たら、はっきりとわかりやすい声で要件を伝えてください。あまり早口になると、聞き取りにくいので気を付けましょう。
エントランスに電話機もなく、扉横のインターホンを押して呼び出す場合は、連打をしてはいけません。しっかり1回押して、先方の返答を待ちましょう。
担当者を待つときのエントランスや待機所でのマナー
ひとまず受付に連絡し、「しばらくお待ちください」と言われて待つこともあります。ときには担当者の都合で待つ時間が長くなることも…。つい時間があると携帯電話などを見たくなりますが、その行動はNGです。
また「座ってお待ちください」と指示のない場合は、基本的にはイスがあっても座らずに立って待ちましょう。
事前に指示があった場合は、必ずその指示に従うこと「時間がくるまで指定場所でお待ちください」「受付せずにそのままロビーでお待ちください」など、あらかじめ受付の方法が決まっていて事前に知らされている場合は、その指示に従うのが鉄則です。
指示以外のことをしてしまうと、面接中の評価はよくても、それまでにマナー違反をしていることを担当者が知ると、評価が下がることもあります。
面接会場に行くまでは笑顔&会釈を忘れずに
受付の担当者と一緒に控室へ向かう際には、何人もの社員や関係者とすれ違います。その際は、笑顔で軽く会釈をするようにしましょう。「よろしくお願いいたします!」というようなアピールはさけましょう。
また、歩くときは先導する担当者の2~3歩後について歩きましょう。担当者と横並びに歩くことはNGです。担当者も誘導しにくいですし、あなたはあくまでも面接にきた来訪者という立場。同じ社員ではありませんので横に並ぶのは違和感があります。
エレベーターで移動する場合、担当者にむやみに話かけるのは控えましょう。あと、鞄を下に置くのもやめましょう。受付の担当者が不審に思う行動は、のちに面接官の耳に入ると印象も下がりますし、面接する前から良い印象を持たれない可能性もあります。
企業が大きくなればなるほど、面接会場に行くまでに多くの人と接することが多くなります。社員、会社の関係者など様々ですが、入社後、意外なところで「ああ、君、見かけたことがあるよ」と言われることがあるかもしれません。常にチェックされている、という意識をもってふるまうことを心がけてください。
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