転職活動において、面接のときに筆記試験も課される場合があります。今回は、筆記試験に出る問題と時間、試験対策について解説します。
会社により様々な試験のタイプがありますが、多くの企業で課される筆記試験について紹介します。
筆記試験は主に知識と論理力が問われる
筆記試験の目的は当然、応募者の選考のためですが、特に、面接では測れない、わかりにくい本人の資質や能力を把握するためです。
これは「適性検査(または適性試験)」と呼ばれることもあり、本人の性格、能力がその会社に適性があるのかどうかという判断材料とされます。
一般的には「知識」および「論理力・論理的思考力」が問われると考えて良いでしょう。
「知識」はいわゆる一般教養・常識(時事、漢字、四字熟語、言葉の意味、英語など)や専門知識(語学力、プログラミングスキル、他専門知識)などが試されます。
時事問題についてはその年の主要な出来事、政治・経済のニュース、漢字、四字熟語、言葉の意味は小学校~高校生で習うレベルのものが出題されることが多いです。
専門知識は業種や職種によって異なりますが、その業界、その仕事をしていくにあたって必要な知識が問われます。
また、試験という名称ではない「知識・スキルチェック」的な名目で、業界知識の有無を尋ねられる場合もあります。○、×でチェックをつけていく方式で多くの項目をヒアリングし、採否を検討する際の参考にするというものです。
そして、「論理力・論理的思考力」に関しては「計算問題」「作文」などで問われます。
足し算、引き算、掛け算、割り算といった算数の問題、図形や確率を問う数学の問題、特定のテーマについてどのように考えるか、または文章を読んで問いに答える(自分の考えを記述する)という読解力が試されます。
その他には、ワードやエクセルの操作、タイピングなどがテストされるケースもあります(これを筆記試験と分類している企業もあるようです)。
試験時間は約40分~1時間程度
通常の中途採用であれば、試験時間は40分~1時間程度が一般的です。一般教養20分、論理力20分~40分くらいの配分で、どちらかというと論理力のテストのほうが時間がかかるため多く配分される傾向にあります。
一般教養問題に関しては知識の有無ですぐに答えられるかどうかがわかりますから、テンポ良く回答していくことがコツです。
解く順番は前からで良いですが、難しい、わからないと思ったらすぐいったん飛ばしてしまい、問題を最後まで見ていないという残念な時間切れにはならないように注意してください。
焦らず落ち着いて丁寧に回答することが大切です。
なお、通常、携帯電話、スマートフォンはマナーモードにしてカバンの中に入れておくことを求められるので、時計は必須です。
※面接・筆記試験の案内をされたときに持ち物は確認しておくようにしましょう。
試験の合格ラインは得点率60~70%
気になる試験の合格ラインは、これも企業によってまちまちですが、大体、6割もしくは7割以上の点数で合格とされます。
ただ、学校ではないので、わずかに合格ラインに届かないというケースは、面接での印象との総合判断になるケースも多くあります。
また、基本的には採点は終了後、すぐに行われることがほとんどです。
面接会場にて試験を受験し、その後少し待ってから面接を受けるという流れですが、待ってる間に採点され、面接担当者が確認します。
なお、パソコンを使って受験するタイプの試験の場合、会社まで行って受験する場合と、自宅のパソコンからネットにアクセスして受験する場合の2パターンがあります。
基本的な対策は問題集を繰り返し解くこと
試験対策ですが、中途採用、転職者向けに行われる筆記試験は、「SPI」や「GAB」あるいいは「CAB」といった民間企業が出しているものが使われることがあります。
これらについては書店で参考書、問題集も多く販売されているので、わかりやすいものを選んで、時間の許す限り繰り返し解いて準備しておくことをおすすめします。
\ この記事をシェアしよう! /