学校を卒業してから就職した経験がない…。そんなコンプレックスを抱いている人もいるのではないでしょうか?今回は、「職歴なし」の方が採用担当者にどのように見られるのかという点と、印象を良くする履歴書の書き方についてご紹介していきます。
「職歴なし」は担当者にマイナス印象を与えがち
新卒の場合は職歴が無くて当然ですが、社会人経験があって然るべき年齢である人の履歴書に「職歴なし」と書いてある場合、病気など、特に理由がなければ「なぜ職歴がないのか?」と疑問を感じますし、納得できなければその評価はマイナスになります。残念ながらこれは覆すことが難しい事実です。
たとえ懸命に就職活動に励んでいたとしても、資格をたくさん持っていたとしても、良い印象を与えられることは無いでしょう。
しかし、職歴が無いから書類選考を通過できないかというと、必ずしもそうとは限りません。そのほかの項目に魅力を感じてもらえれば、職歴部分のマイナスを跳ね除けて、面接へと進むことができるでしょう。
職歴なしの場合の書き方は2パターン
職歴がない場合、アルバイトも含めて全くない場合と、正社員の職歴がなくアルバイト歴を記載する場合の2パターンがあります。一般的には、正社員の職歴がある場合はアルバイト歴は記載しませんが、正社員の職歴がなくアルバイト経験がある場合は、それを職歴として記載して問題ありません。
1.全く職歴がない場合
働いた経験が一切ない場合、職歴はないということになります。捏造するわけにもいきませんので、「なし」と記載します。
平成〇〇 | 3 | 〇〇大学〇〇 卒業 |
職歴 | ||
なし | 以上 |
2.アルバイトの職歴を書く場合
学生時代のアルバイトを職歴に含めてしまうのはNGですが、学校を卒業してから従事したバイトがあれば記載しても問題ありません。書く場合には、企業担当者が誤解しないために「○○株式会社 入社(アルバイト)」といった記載方法を取りましょう。
アルバイトが評価されるかどうかは企業や担当者によりますが、志望する会社と同業種であったり、資格を取得するためのバイトだったりといった正当な理由があれば、マイナス印象となってしまうことは少なくなるでしょう。
平成〇〇 | 3 | 〇〇大学〇〇 卒業 |
職歴 | ||
平成〇〇 | 4 | 株式会社〇〇 入社(アルバイト) |
平成〇〇 | 10 | 株式会社〇〇 契約期間満了により退職 |
以上 |
なお、末尾に「以上」を付け加えるのは共通のルールになりますので、忘れないようにしましょう。
自己PR/志望動機でカバーする
職歴がない場合の評価がマイナススタートなことは否めませんが、そうなれば職歴以外の項目で熱意をアピールしたいところです。履歴書の項目で入社の意欲を示すことができる項目は、主に「志望動機」と「自己PR」の2つとなります。
マイナスイメージを払拭するために、この2項目には十分に注力し、担当者の心を動かす文章を用意しましょう。
まず「志望動機」ですが、「御社の企業理念に心を惹かれました」などの、上辺だけの志望動機では説得力に欠けます。担当者が知りたいのは、「数ある会社の中から、なぜこの企業を選んだか」という理由。
これに答えるためには、まず会社のことをよく知らなければなりません。同業他社との差別化を図っているポイントや、当企業ならではの取り組みなどを取り上げ、具体的な志望動機につなげることができればベストと言えるでしょう。
そして「自己PR」は会社の特色に沿った内容を書くと良いでしょう。企業にはそれぞれに、独自のカラーがあります。自分自身のアピールポイントが会社の大切にしている理念と合致していれば、大きなPRになるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の要点をまとめると以下のようになります。
- 「職歴なし」の印象はマイナスになる可能性が高い
- 学校を卒業してからのアルバイト経験は記載する
- 履歴書の職歴欄の末尾には「以上」を忘れずに記載する
- 職歴のマイナスを補うためにも、志望動機・自己PRはしっかりと書く
マイナスイメージの拭えない「職歴なし」という事実も、履歴書を書く際にさまざまな工夫をすることで、補う余地は十分にあります。
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