履歴書

履歴書を返却して欲しい!不採用なら返してほしい場合の方法はある?

履歴書を返却して欲しい!不採用なら返してほしい場合の方法はある?

書類選考のために書いた履歴書、応募して無事選考通過すれば嬉しいものですが、不採用になってしまったら履歴書はどうなるのでしょうか?不採用時の履歴書返却について解説します。

原則として採否に関係なく履歴書は返ってこない

まず、企業側には履歴書を返却する法的な義務はありません。履歴書は企業に届いた後は、企業に所有権があることになります。応募者の手から企業の手に移るというわけです。

したがって、不採用になって、応募者が返却を求めた場合でも、企業側には返却の義務はありません。所有権が企業にある以上、どのように取り扱うかは企業側に委ねられることになります。

しかし、だからといって企業が自由に使っていいかというと、そういうわけではありません。

履歴書には個人情報が記載されているので、個人情報保護の義務が生じます。すなわり、履歴書を適切に管理・保護して、採用活動以外に使ってはいけない、ということです。人事担当者など、選考に実際にかかわる人しか見てはいけないことになっていますし、デスクの上に誰でも見られる状態にしておく、というのは義務に反しているということになります。

この場合、個人情報保護の基本的な考え方としては、きちんと保管して取り扱うこと、もしくは不要になったらきちんと破棄して第三者の目に触れないように保護する、ということになります。

企業によっては、一定期間(1か月~2か月程度)、保管したのちにシュレッダーで破棄する、というところが多いです。

履歴書を返却して欲しいなら事前に依頼する

上で見た通り、通常は採用、不採用に関係なく履歴書は返ってこないものです。また、履歴書には勤務地までの通勤時間などが記載されている場合も多いので、もし返却されたとしても、再利用するというのは事実上、難しいでしょう。

書いた履歴書を手元に残したい場合は、事前にコピーを取っておくのがおすすめです。

しかし、面接などでひどい対応を受けた等、企業の姿勢に疑問や怒りを感じたときには、返却を求めたくなる気持ちもわかります。

返却に対して都度対応している転職のケースでは、応募者が少なければ手間もかからないので応募段階や面接段階で、もし不採用の場合は返却をして欲しいと依頼しておけば、なかには対応してくれるところもあります。

ただし、100%返却するわけではありませんし、これまで述べたように様々な理由で返却には難色を示されることが多いので、ダメ元での依頼になります。

返却されるとしても、コピーをとられていたら自分の情報は渡ったままになりますし、履歴書の返却は求めず、信頼関係を前提として臨むほうが転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。

履歴書が返却されない実質的な理由は手間とリスク

企業が履歴書を返却しない理由は、「義務がない」からだけではありません。

実際問題、企業が応募者に履歴書を返却するとなると、費用がかかります。郵送費用だけではなく、そこにかかわる人件費、封筒代も発生します。

「それぐらいの手間を惜しむのか?」という批判も当然あると思いますが、人気企業なら数百通、もしくはそれ以上の履歴書を受け取っています。

さらに、返却するときに間違っては大変ですから、確認の手間もかかります。また、郵便事故のリスクもゼロではありません。履歴書の返却は、企業側にとってコストがかかるだけでなく、リスクも伴ってしまうものなのです。

以上の現実的な理由から、「返却はせずに社内ルールにのっとって破棄する」が企業側として実質的に可能な最大限の対応だと言えるでしょう。

応募者にとってはあまり関係のない理由や裏事情になってしまいますが、だからといって現実的に返却対応を求めるのは難しいというのも事実です。

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